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本荘郷土資料館のおひなさま

2月6日から始まった「由利本荘 ひな街道」
今回は、本荘郷土資料館のお雛様を見てきました!
本荘郷土資料館は、由利橋を渡り、石脇新町交差点の坂を上った正面にあります。
「由利本荘 ひな街道」ののぼりとポスターが目印(^^)/

この日はとっても気持ちのいい快晴♪
本荘郷土資料館となりの庭園からは、綺麗な鳥海山もはっきり見えました!

エントランスに入るとさっそくお雛様がお出迎え。
こちらの雛は、石脇の真鍋家より寄贈されたものだそうです。

雛菓子も一緒に飾られていました。
めでたい鯛、海老(長寿)、緑のものは松(不老長寿)でしょうか?他にも、ぶどう(子孫繁栄)、
桃(不老長寿、魔除け)等、縁起ものをかたどったお菓子ですね。
地域によって雛菓子の縁起物の種類が違ったりするので、いろいろ比較してみるのもおもしろいですね!

こちらは鈴木家の御殿雛。こちらのお雛様は、京都の紫宸殿を模した三殿造りのもので、
よく見ると、屋根には菊花の紋章がついています。
中央には、内裏雛と三人官女がいる正殿、左に五人囃子の奏楽殿、右には親王の脇殿があり、
高回廊でつながっている造りになっています。
さながらミニチュア宮中ですね!普段、私達が見慣れているのは雛壇のものなので、
こうした御殿造りのものは、豪華に感じますね(*’▽’)

御殿雛のとなりにある、こちらは須藤家の享保雛。
須藤家は、江戸時代、北前船の商品を扱う船問屋として財を成し、
愛宕町に「光風園」という相撲場所を設けた事でも知られています。

享保雛は、江戸中期、享保年間に生まれたお雛様です。人形も40~50㎝の大型であり、
衣装も金襴がふんだんに使われ、裾、袖、袴にふっくら厚みがあるのが特徴的な豪華な雛人形です。

こちらは小坂家のお雛様。小坂家は、江戸時代より味噌・醤油・麹の醸造を営んでいた家です。
小坂家のお雛様は、他の雛人形にはあまり見ない人形も飾られていました。

例えばこちらは、花踊り5人娘。三人官女とも、五人囃子とも違いますね。
この花踊り5人娘の飾りは雛人形にあまり見ないので、何か別のお人形なのか…
雛人形の飾りにも、いろんなバリエーションがあったのでしょうか?
流行っていた時代などがあったのか、いろいろ気になりますね!

こちらは小松家の芥子(けし)雛。
芥子雛とは、江戸中期以降に流行した、10㎝以下の小型の雛です。
人形や道具も、芥子粒のように小さいという意味から、芥子雛、芥子細工と呼ばれました。
精巧なつくりと上品な表情から、かわいらしく華やかな雰囲気が伝わってきます。

ちんまり(。>v<。)かわいらしいですね(^^)♪
小坂家の享保雛と比較すると、その小ささがよくわかりますね。
ちょこんと感がほんとかわいい~(。>v<。)!

そしてこちらは、第11代本荘藩主、六郷政鑑(まさあきら)の息女、
賀子(よしこ)様の雛人形です。

賀子様の雛道具は、ほとんどが姫様に関わる調度品をミニチュアで再現したものであり、
黒漆に牡丹唐草の金蒔絵が施された精緻なつくりとなっています。

ひとつひとつをじっくり見てみると…

こちらは、六郷家の裏紋(女紋)でもある「蔦紋」が描かれている御重櫃。
お姫様の調度品ならではですね!( ゚Д゚)

お茶道具も小っちゃい!(。>v<。)
上にある棗(なつめ)や器の中の茶筅(ちゃせん)などは、指の爪に収まるくらいの小ささです(゚д゚)!

こちらは貝合わせの貝。こちらも指の爪に収まるサイズですが、
そんな小さな貝の中に、さらに小さく細やかな絵が!

あまりの細かさにズームでは限界が…ルーペで覗くとよく見えました!
それにしても、こんな小さなサイズでも中の絵がしっかり描かれているなんて、
こ…細かい~!(>_<)

賀子様の雛道具は約50種類、総数で約450個に及ぶそうです。
ひとつひとつが精緻につくられた職人の業に、この総数はまさに圧巻!
写真で紹介したのははごく一部なので、みなさんもぜひ見てみてね(^_-)-☆

由利本荘市ひな街道は、市内の各資料館・美術館にて4月4日(日)まで開催中です。
ぜひお楽しみください。

詳しくはこちら→由利本荘市ひな街道HP


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